チームパンダの「ハナウタからはじめる DTM入門」

このブログでは 音楽は経験あるけどパソコンとか苦手で…とか パソコンをつかわずにデモ音源とか作品を作ってみたいんだけど…とか そんな感じの方に分かりやすい感じで 音楽制作やその周辺にまつわるあれこれを お伝えしていければな~と思っています。

DTMやってみよう!punkchoとchiaki.の音楽問答

MIDIで録音してみたものの、、、なんかタイミングとかよれよれで修正したいよ。で、クオンタイズって何??

f:id:pandatones:20180622125234p:plainchiaki.ちゃんの曲。
譜面読んだよ~
不思議なコード感やねー

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後半ツーファイブが二回続いてAm7とかに落ち着くのかなと思ったら、
FM7っていうね。。。Am7の代理コードって解釈でよいのかな??

夜中の静寂さとか不安感とか、ひょっとしたら明日への希望とか。
そういうのが、なんとなく見え隠れするコードとメロディやね~
料理人の腕が問われる食材って感じやわ(笑)

f:id:pandatones:20180622220606p:plain美味しく食べて!


f:id:pandatones:20180622125234p:plainというわけで、まずはchiaki.ちゃんが前回自宅で作業したのと同じ状態にするね。

 

  1. コードを録音
  2. メロディーを録音

 

これを共にMIDIデータとして録音していきます。
今までのブログの流れを読んでいただいている方は覚えてらっしゃると思いますが、
DAWに録音するには

 

  1. マイクからの空気振動を録音する(オーディオデータとして録音)
  2. 演奏情報だけを数値として録音する(MIDIデータとして録音)

 

の二種類の方法がありましたよね。
今回はMIDIで録音していきます。

 
f:id:pandatones:20180622220606p:plainところで、オーディオデータで録音せずにMIDIで録音するのってなんでなの?

 

 

 f:id:pandatones:20180622125234p:plainオーディオで録音した場合は、後からテンポを修正したり、
キーを変えたりという時に変更しにくいねん。
テープレコーダーに録音した音をテンポやピッチを変えるのって難しそうでしょ?
そんな感じ。

なので、演奏の情報だけを録音することによってテンポやピッチを録音した後に再生しながら色々変えてみて確認することができるというわけ。

 

 

とりあえず、ちょっと録音してみました。
コードとメロをMIDIで録音後、リズムをちょっとだけ足しましたよ。

chiaki.ちゃんが曲テーマの「静寂」に対して思い浮かべたミュージシャンがジョビン。

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まぁ、ジョビン風にするならボサノバアレンジにするしかないよなぁと。

リムショットのタイミングとかよれてますが、この後でクオンタイズ*1をかけるための布石です。
けして演奏が下手でミスったわけではありません。けっして。。。

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plainはい、見ての通り演奏ぼろぼろですよね笑
いやいや、いいんです。
多少演奏技術がヘタクソでもちゃんと修正すれば最終の出音がかっこよくなるはず!!!
あと、chiaki.ちゃんがあげていた曲の音聴いてみたけど、
なんか、僕、譜面ちゃんと読めてないのかトーンが微妙に違う。。。
Bm7(-5)のとこ。メロを間違えて弾いてるのかな?
まあ、ええか笑




ってのは、まぁ、半分冗談ですが、
今はアレンジを練っている段階なので多少しょぼい演奏でもそのまま進みます。
頭の中にイメージがあるうちにまず全体のアウトラインっていうか、
骨組みや方向性を先にメモ程度に録音していくのって大切だと思うんです。
で、一回録ってみて、すこし寝かせてからもう一回、
別の日に聴いてみる。



これ、すごく大事なんですよ。
一回録音した後に、後日、冷静な耳で判断する。
ディレクターがいるレコーディングならプレイヤーである僕らは
本能のままにレコーディングして、第三者的判断をディレクターさんにしてもらえます。
でも、DTMは基本は自分だけです。
その場のノリだけではジャッジできないんですよね。


「すごいええやん!!」って時もあるし
「あれ?なんかちゃうな?録音した時はかっこよかったんやけどなぁ」って時もあります。



レコーディング時には頭の中で変なクスリ的物質がどぴゅどぴゅと分泌されてますので、
長時間のレコーディング作業になればなるほど変なテンションになります。
なので、勢いはあるけど冷静さが欠けてきたりもします。

良くも悪くも、その勢いをいったんパッケージしておいた方がよいと思うんです。
音楽って生モノなので。
 


f:id:pandatones:20180622220606p:plainえっ、なんか名曲の予感じゃない?!(クスリ的物質絶賛分泌中)

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plain一晩たって目が覚めるとそうでもない時もあるから、また、聴きなおしてみないとアカンけど、いまのところええ感じかなぁと。



で、動画の説明に戻りますけど、メロディーが単音だと弱いなと感じたので
オクターブ上の音をかぶせてちょっと強調させようと思ったわけです。
音色はとりあえず仮でエレピとストリングスをレイヤー(重ねた音色)にしています。

で、メロができたのでイントロを加えてみようかと。
ちょっとノリで弾いたらダメダメだったので、軽く練習してから録りなおしましたのがこちらです。

  

まぁ、どこかで聞いたようなフレーズですが。。。オマージュってことで笑

では、次はリムショットがよれてて恥ずかしすぎるのでひとまずクオンタイズをかけます。

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クオンタイズについて


クオンタイズっていうのはタイミングがよれてしまった演奏の音をテンポに合わせてシャキッとさせるっていう意味やねん。

テンポに合わせるっていうのはいわゆる「オンタイムな演奏」に近づけるっていう感じ。
楽譜の音符のグリッドに合わせるっていうかさ。



たとえば、8分音符の連打を演奏したとして、人間が演奏するとどうしてもビートからズレが生じるよね。
このズレを、ビートにジャストに合わせることをクオンタイズするっていうねんけど、その、合わせる閾値をどの音符のタイミングにするかっていうので色々設定していくねん。

どのビートの細かさまでクオンタイズをかけるか、みたいなことです。

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この辺は実際に音を鳴らしながらクオンタイズしていって耳で確かめてもらったらすぐにわかると思うよ♪

8分音符刻みであわせるのか、16分音符刻みであわせるのかで全然出音が違うから。



あと、重要なのは、クオンタイズが必要かどうかっていう見極めやね。
人間の演奏は機械のように正確じゃないから微妙な揺れがあるけど、それが良さでもあるよね。
だから、クオンタイズは必要な時だけにかけるようにしようね。
多用するとグルーブがなくなって血の通わない音楽になっちゃうからさ。


 

 

 

まあ、これでリズムのよれが修正されて、曲構成もなんとなくできました。
次回は、ボサでいいのか?それとも違うアレンジの方がいいのか?
そのへんを試してみたいと思います。


 

f:id:pandatones:20180622220606p:plainえっ、これで完成で良くない?!

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plainうん、まぁ、でも色々試してみたいしね。
このアレンジが手放しでサイコーに良い!!!って感じやったら即OKやねんけどね。
まぁ、とりあえずは一回MIDIデータにこんな感じで、メロとコードをクオンタイズかけてみたり音色変えてみたりしてchiaki.ちゃんのイメージする静寂のアレンジに近づけてみて~♪

MIDI編集の段階ではあくまでも「アイデアスケッチなんだお」くらいの感じで
気軽にいろいろ試してみよう。
で、方向性が固まってから改めて本気のレコーディングをしていくっていう。
そういう感じで今回は進めていけたらなぁと思ってるよ~


*1:演奏データを指定した音符のタイミングに強制的に合わせる機能