【MIDI打ち込み】ボサノバのリズムをMIDIで打ち込んでみる
前回まではドラムの簡単な打ち込みについてでした。
ドラムの基本のリズムパターンであるエイトビートを打ち込みしてみたんですが、みなさんもお試しいただけましたか?
ベロシティ値を上下してあげるとグルーブがええ感じになるっていうのを実感してもらえたかと思います。
さて、今回はさらにちょっと発展して、
曲調にあうリズムパターンを入れてみると言う事にチャレンジします。
前回までのchiaki.ちゃんの打ち込んだ曲をまずは聴いてみましょう。
chiaki.ちゃんの曲に足りないものってリズムやアレンジの方向性だよね。
と言う事でしたので、今回は僕が「こんな感じでアレンジしてみては?」という提案をしてみようかと思います。
chiaki.ちゃんの要望はピコピコ系ではない、生音指向の曲調にしたいだったのでアレンジの方向はバンドが演奏している感じを求めているんやと思うのね。
テンポゆっくり目で落ち着いた感じなので曲のコード感やメロの雰囲気に合いそうなのは
ジャズ、ボサノバ、イージーリスニング
といったところかなと思います。
chiaki.ちゃんはジャズボーカルなのでジャズを打ち込みたいのかなぁと思うんですが、ジャズの打ち込みはハードルが高いので今回はボサノバのアレンジで打ち込んでいく。
というのに挑戦してみましょう。
僕は特にブラジル音楽に詳しいわけではないんですけど、一時はバンドでボサノバとかサンバとか演奏してました。
で、「その経験から僕が思うには」って言う、とっても主観的な意見になりますが、ボサノバのリズムの特徴はクラーベと呼ばれるアクセントの入れ方とベースのシンコペーションなんじゃないかと思います。
クラーベというリズムはキューバ音楽とかブラジル音楽などに広くみられるリズムで
特徴的なシンコペーションを持つリズムパターンです。
厳密にはキューバンとブラジルでは別物みたいですが、まぁ、似たようなものと思ってください。
どんなリズムパターンかっていうとこんな感じ。
By Sarahsane - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
By Sarahsane - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
譜面はウィキペディアから拝借。
クラーベ - Wikipedia
これはボサクラーベですがソン・クラーベとかも載ってるので気になる方はチェックしてみてください。
- 上の譜面は3-2と呼ばれるクラーベ
- 下の譜面は2-3と呼ばれるクラーベ
まぁ、名前の意味は譜面見たら一目瞭然ですよね。
2小節のリズムパターンなんですが1小節目に3つ音が入ってて2小節目に2つ音が入ってるのが3-2。
その逆が2-3です。
言葉で説明するとややこいですけど、譜面見たらビジュアル的にすぐ理解していただけると思います。
ドラムセットでボサノバのリズムを叩くときはリムショットでクラーベを叩くことが多いと思います。
ヤマハの楽器全般の解説サイトに動画いっぱいありますんで暇な人は見に行ってみてください。
楽器の構造とか歴史とかわかって面白いですよ~
映像付きの百科事典みたいな感じです。
こんなのが無料で閲覧できるなんてすごい時代ですよね~
さて、話を戻しましょう。
リムショットでのクラーベのパターンをちょっと動画で解説してみましたので確認してみてください。
そして、ドラムセットをつかったボサノバパターンの打ち込みもあわせて解説していますのでご覧あれ~
こんな感じでボサノバのドラムがなんとなく打ち込めたので、次はベースを入れたいと思います。
ドラム、生ピアノ、ウッドベース
この楽器の組み合わせでリズム隊がボサノバのパターンを演奏すると
ウワモノがボサノバの奏法でなくても、なんとなくボサノバに聴こえてきます笑
というわけで、ひとまずMIDIでリズム隊を打ち込んでみる練習はここまで。
あとは、これを参考にchiaki.ちゃんが思うようなアレンジでMIDIの打ち込みに挑戦してみよー