チームパンダの「ハナウタからはじめる DTM入門」

このブログでは 音楽は経験あるけどパソコンとか苦手で…とか パソコンをつかわずにデモ音源とか作品を作ってみたいんだけど…とか そんな感じの方に分かりやすい感じで 音楽制作やその周辺にまつわるあれこれを お伝えしていければな~と思っています。

DTMやってみよう!punkchoとchiaki.の音楽問答

ワルプルギスの夜を越えて

 2018年の夏至も近い某日。
ジャズシンガーもどきのchiaki.(ちあき)はPunkcho(ぱんちょう)にとある相談を持ち掛けていた。

 

f:id:pandatones:20180622220606p:plain「ねーねーぱんちょう。
こないだ押し入れから古いMacが出てきたんだけど、これで歌の録音したり作品作りってできるのかな?」

 

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plain 「おー、ちあきちゃんDTM*1やりたいんや。macやったらガレージバンド*2が入ってればそれなりにできるで」

 

 

 f:id:pandatones:20180622220606p:plain  「そうなんだ。DTMってどんなことができるの?
使い方って言うより、用語とかちんぷんかんぷんだし、
そもそも何から揃えて良いのかぜんぜんわからんのよ」

 

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plain 「なるほどね。確かに専門用語おおいもんなー。
とりあえず、なにから教えてあげようかな。。。
なんかやってみたい事とかある?」

 

 

f:id:pandatones:20180622220606p:plain  「バンドメンバーに曲のデモを渡したりするときに
声をいくつか重ねてコーラスワークしたやつとか
アレンジのイメージをある程度固めた音源を渡せるようになったらいいなぁとか。
最終的には自分で作品をつくってできたらいいなあとか」 

 

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plain 「てことは、あれやね、
まず、パソコン上で音楽を作るっていうのがどんな感じで、
どこまでの事が自宅で出来るのか?ってのがまず知りたいわけやね。」

 

f:id:pandatones:20180622220606p:plain  「いぇっす!」

 

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plain 「じゃあさ、とりあえずボイスレコーダーとかにアカペラでボーカル録音した音ファイルをくだされ。
で、BPMとキー*3だけ教えてくれたら、あとは、それを僕のパソコン上で料理してみるよ。
ほんなら、こんなことができるんだ~ってイメージしやすいやん」

 

 

 

数日後

届いたchiaki.からの音声データにはアメイジング・グレイスが収録されていた。
タイムスタンプは6/21の昼間。
ワルプルギスの夜を越え夏至の太陽が高くに昇っている
ミッドサマーのエネルギーが高まりきったまさにその時
chiaki.はアメイジング・グレイスを歌っていたのだ。
はたしてPunkchoはこれをどのように料理していくのか。

 

 

 

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はい、というわけでPunkchoです。
ちあきちゃんから届いた声データを確認してみたところ

 

  • amazinggrace_D_54
  • amazinggrace_E_58
  • amazinggrace_F#_58

 

と3つのファイルが送られてました。

で、

キーとテンポが違うのでとりあえず

全部聴いてみて一番良いテイクを使う事にします。

 

 

ここで大切な事なんですが
今回はアメイジング・グレイスをアレンジして作品にしたいわけですが
曲のジャンルとしては歌モノになるわけですから
主役は歌です。

 

なので、歌い手さんの声がいちばん良く響いているキーだったり
一番雰囲気がよいテイクを選ぶことから始めています。
今回は歌が主役なので
僕が弾きやすいキーで曲を作るのではなくて
あくまでも歌がいちばんかっこいいテイクを選ぶことにしました。
 

 

 

選んだのは
BPM58 キーがF#のテイクでした。
うん、鍵盤ひきにくいね(笑)
黒鍵ばっかりだよ。

f:id:pandatones:20180622220606p:plain(ごめんやで!)

 

まぁ、でも、歌が一番よかったのよ。
3つの中で一番高いキーなんだけど
広域の倍音がきれいに出ててそれが好みだったの。
キーDのテイクの中低域が豊かな響きなのも捨てがたかったし
キーEの讃美歌のような響きも良かったんだけど
最終的には僕の好みで選びました。

 

 

 

 

とまあ、こんなかんじで製作工程をドキュメンタリー的な感じで
お伝えしていければと思っていますが、DTMや音楽制作に関しては
なんせ予備知識がない場合
話の意味がちんぷんかんぷんになっちゃったりします。

 

 

 

なので、
今回は途中の解説部分はダイジェスト程度にして
最終的にはDTMで作ったらこんな感じになるよみたいな感じで
完成形をお聴きいただこうと思います。

 

 

 

 

こんな感じでアレンジして製作してみました。
実際にやった工程は

 

  1. PC上の音楽制作ソフト*4に歌のサウンドファイルをとりこむ
  2. 歌に合わせてエレピを録音しつつアレンジを探る
  3. 打楽器やその他もろもろを録音する
  4. 録音したそれぞれの音量をそろえたり音質をととのえる「ミックスダウン」という作業をする

 

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声のデータを貼り付けて

エレピを合わせて録音。

 

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アレンジをだいたいイメージしたら
その他の楽器を録音していって
さらにちょっと声のタイミングとかいじったり
あと、今回は積極的に声を素材的に扱うことにしました。
ぶつぶつに切り刻んで
音程や長さなどを変えてエレクトロニカ風にしてます。

 

 

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ドラムの音はリズムマシンでリズムを作って乗せてみたり
サンプラーにドラムの音を読み込み鍵盤で演奏してみたり
直接MIDIトラック*5に書き込んでみたり
という感じでまとめつつ

  

 

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大体の音が録音出来たら

 

 

 

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ミックスダウン作業をして完成。
スクリーンショットがなんか変になって画像がダブって見えてますがご勘弁を笑

 

 

 

という感じです。
今のご時世、自宅のパソコンでそれなりの事ができてしまいますね。
作業時間は2日でした。
思ってるよりお手軽じゃないですか??
え?

 

もっと早くに作れるとおもってました?
いかんせん僕のスキルではこのくらいが限度ですわー(笑)

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで初回はいいかな。
このブログのなんとなくのイメージがつかめたのではないでしょうか♪

 

次回はチームパンダのメンバーっていったいどんな人たちなの?

ってのを軽くご紹介しようかと思います。

 

 

*1:DTMとはDeskTopMusicの略でパソコンを使って音楽制作をするという意味です

*2:ガレージバンドapple謹製のDTMができるソフト。

*3:曲のテンポと調性のこと。音楽を誰かと作るうえで必要になる曲の設定情報

*4:僕はWindowsを使っていてTraction社のWAVEFORMというソフトを愛用しています

*5:ざっくり言うと音符の情報をパソコンで演奏するための規格がMIDI